2019/08/31

ねぷた旅 7 ~絶景露天風呂~


私は「ウェスパ椿山」に降り立った
その時 私はかくも素晴らしい景色に出会えるとは
思ってもみなかった

その駅は観光用に作られたのであろう駅で
列車から降りると駅長(駅員?)のお姉さんがひとり
わざわざ出迎えてくれた
お姉さんは「リゾートしらかみ」が到着する度に駅に立つのだろう


駅前の広場にはSL機関車が保存展示されていたり
土産物屋をはじめ ガラス作りの体験館や昆虫館
宿泊用のコテージなどが点在している
振り返れば駅の向こうでは展望モノレールが
山を駆け上がっていくのが見える
山の端からは数基の風力発電プロペラが覗いていた
きっとあの山の向こうは白神山地へ続いているのだろう

振り向き直すと
道はなだらかに下って日本海の方へ向かう
その道すがらにはレストランがあり
さらに行った突き当りには私の目指す露天風呂がある
見るだけなら10分20分で見て回れてしまうような そんな所だ


帰りの列車の時刻は16:05発
それまで4時間半以上ゆっくり滞在できるわけだ
私は土産物屋の外のベンチに腰を下ろして
買って来てあったコンビニのパンを食べた
ひと息入れた後、ガラス工芸館をのぞき
昆虫館も見てみようと思ったが有料とのことでやめておいた
なぜならもの凄く見たいわけでもなかったから


よし、露天風呂へ行こう
それがこの駅へ来た目的だから

そう思い、私は日本海へ足を向けた

照り付ける陽射し
誰もいない夏の道
蝉が鳴いている

蒸し暑いけれども海からの風で不快さはない



露天風呂だ

HPで見た通りだ
こじんまりしていていい感じだ

建物の前は広い駐車場になっていて
1台2台が停まっているだけ
その空き具合から今はお客がいないのが想像できた
平日の昼間ということもあってか時々地元の人が入りに来るくらいのようだ


時間もたっぷりあるしすぐ入ってもなんだから
近くの林の木陰で座り ぼーっと海を眺めていた

時おり車が通るだけで
誰もいない昼下がり

私はただぼーっとしていたのだ

見知らぬ地で 海風に吹かれて


ぼーっとするのに満足したので
私は露天風呂に行くことにした



正式な名前は"展望温泉"だ
中へ入る
受付のおばちゃんがいる
なんでも「リゾートしらかみ」の乗客は100円引きとのこと
おかげで400円で入ることができた

ロッカーに荷物を預け男湯の方へ

あ、よっしゃ、誰もいない

脱衣所から
湯舟へ行くと


すげーーーーーーーーーーーーーーーーー!!
なんて良い眺めなんだーーーーーーーーー!!


私は心からそう思った


開かれた開閉式窓の向こう
雲ひとつない青空
見渡す限りの水平線
隣の女湯からは母親たちと子供たちのはしゃぐ声が聴こえる

ここはちょうど崖の上に建っているので実に開放的だ
海の彼方に小さな船が見えるがもう私は気にしない
少し露出狂の気持ちがわかる気がした

眼下右手に見える
海にせり出した小高い岩場のような山が「椿山」だそうだ
よく見ると中腹に道があり小さな鳥居が見える
崖の下から歩いて行けるのだろうか


海は広い~な 大きい~な

まさにそのような気分だった
「メイビー風光明媚かもしれない」という私の予感は
予想以上の良さという結果をもって的中したわけだ

温泉なんて数えるくらいしか訪れたことはないが
「ここは日本一の絶景露天風呂だ!」と早急に決断を下してもいいように私には思えた

極楽とはこのことか、とさえ


長いこと入っていたら結構な大きさの蜂が向かって来て
慌てて湯に頭ごと潜ったら湯は海が近いせいか少ししょっぱかった
普段そこまで蜂が怖いタイプではないのだが、フリチンの私に勝ち目はない

その失態を見られてはいまいが、その後別の客が一人入ってきたので
もはや心ゆくまで温泉を堪能した私は風呂を上がることにした


建物内にはくつろぐスペースが設けられていて
そこから見える景色も風もまた素晴らしいものだった
私はソフトクリームを買い求めた
それは自然の欲求だった

ペロペロペロリッ!


私はソフトクリームを味わうと同時に
"時間"を味わっていたのだ

"贅沢"という時間を


私はおばちゃんに別れを告げ
遅めの昼飯にすることにした
おばちゃんの返事が「あら、アナタまだいたの?」的に感じられたが
きっと気のせいであろう



~つづく




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書き出したら小説みたいになって
写真を混ぜるとリズムが崩れそうだったので
以下、並べた写真でご想像を膨らませ下さい









遠くに見える土産物屋と山の上のプロペラ


夏の道 お城のような建物はレストラン


露天風呂が見えてきた
建物の向こうは日本海




木陰でぼーっ と



海を見たり

、、、ん?

 
あ、なぜかこんなところにモヤイ像
ぼーっとしてるところ見られたかな


んで温泉へ

さすがに浴場からの写真は撮れないから
こちらは風呂上りでくつろいでるところ

この写真の窓の左側に浴場があって同じ景色が見られる
何も邪魔するもののない大パノラマが



吹き抜ける風が気持ちよくて いい感じ





写真だとこじんまりだけど
結構大きい「椿山」

天国は椿山にあった!



これ、YouTubeにあった展望風呂の動画
埋め込んどきます



右に見えるのが「椿山」
自分が入った時ははじめから窓全開でした

びゅーちふぉー!
この景色が独り占めなんだぜ?
最高とはこのことだぜ!


いやあ、ほんと良かった


2019/08/29

ねぷた旅 6 ~リゾートしらかみ~


今回の旅を始めるにあたって

「弘前ねぷた」は夜に行われるから
昼間をどうしましょう?どこをブラつきましょう?

というわけでネットで探していて発見したのが
日本海の海岸を走る「JR五能線」でございました

そしてその路線には「リゾートしらかみ」という
観光向けの特別車両がある、というのを知る


さらに調べるとよさそうな露天風呂を発見!



う~ん、これは

メイビー風光明媚かもしれない!



となると目指す駅は、露天風呂のある
「ウェスパ椿山(つばきやま)」駅 だ!


というわけで(笑)



本日8月6日(火曜)は
この列車に乗ることといたします!

「リゾートしらかみ」は
「青森」から「秋田」まで走っている電車で
「秋田」まで行けちゃうんだけど
そこまで行くと、「弘前」の夜の「ねぷた」までに帰って来れなくなるので
「五能線」の途中で引き返す、といった塩梅



ちなみにこれが「リゾートしらかみ」指定席券

指定席520円(片道)
旅出発の日に横浜駅のびゅうプラザで購入
行きの指定席は最後の一枚だったが
いざ実際乗ってみるとスカスカだった、、謎、、、




あおもり健康ランドに別れを告げて
駅までの道すがらデイリーヤマザキにてサンドイッチとおにぎりを

朝、外は一面の白い空で
なんだ曇りか~、と思っていたら
電車に乗ってたら陽射しが出てきた
どうやら蒸し暑さからくる朝もやみたいなものだったようだ


昨夜は暗くて気付かなかったが
「新青森」駅の郵便ポストには
近いのであろう「三内丸山遺跡」のオブジェが
構内では地元出身の「梅沢富美男」が「夢を持て!!」と励ましてくる








ハイ、来ました


「リゾートしらかみ」の「くまげら」号です
他に2種類車体があるみたいだけど
行きも帰りも「くまげら」号だった

8:16 「新青森」乗車



「川部」の駅では
いったんスイッチバックで戻り~ので
「奥羽本線」から「五能線」へ突入し~の




リンゴ畑見え~の








「五所川原」駅からは
倉庫に巨大な「立佞武多(たちねぶた)」らしきものが見え~の





遮光器土偶の出た町
「木造」駅を通過し~の

途中、車内で
津軽民謡生演奏あり~の

列車はトンネル入るとき警笛鳴らし~の





「わさお」のいる(のか?) 「鯵ヶ沢」の駅を通過し~の


で、

日本海へ出た!






列車は「千畳敷」駅にて15分停車の小休止

海岸の景色がとってもきれいだから降りて見てきていいよ!ってわけ






面白い岩の形

大昔にお殿様が千畳の畳を敷いて宴会をやったという言い伝えから
この名前で呼ばれているそうな





強い夏の陽射し

日本海は3年前に鳥取砂丘で見て以来だ(笑)

やっぱり夏の日本海は穏やかなのだろうか
とても静かな海 "この夏、いちばん静かな海"ってか



そして再び列車は走り出す






時に絶景奇岩のビューポイントではスピードを落としてくれたり

すれ違う、別の「リゾートしらかみ」


そして、、、



列車は旅人を載せて目的の駅「アンドロメダ」、、、
じゃなかった「ウェスパ椿山」に到着

時刻は11:16



~つづく